エノキ:乾燥実験
エノキ(ウラジロエノキ:イラクサ目ニレ科)の材を最近 手に入れる機会に恵まれた。島では、これも役立たずな材として誰も見向きもしない。成長が早く 水分を多く含み 軽いので乾燥途中でヒビ・割れが多く 薪材としてもあっというまに燃えてしまうのでバーベキューにも利用されない。おまけに 山林に放置するとあっというまに(アカギなどと比べて)微少動物によって分解されてしまう。 まぁ利用しないのは、人間だけという視点もある。
昨年のアカギ材乾燥実験のノウハウから 手探り状態ではなくなったもののやはり材質が変化すると一筋縄ではいかないものの 割れなどなく順調に乾燥が進んでいる。 白肌で木目が優しいこの木は、製品にしたときにその優しさが伝わるようなモノにしたいな なーんて考えている。
このエノキを細断していて気がついたのだが 揮発性の独特な香りをもっていること、細断加工中にどこからともなく飛翔昆虫が集まってくること この点がアカギと違うかなと感じた。きっと エノキがたくさん生えている地域というのは、そうしたものが多いのかもしれない。
| 固定リンク
「陸上班」カテゴリの記事
- 登る方法(2010.03.06)
- 懸垂降下ほか(2010.02.27)
- 小さな動物用トラップの設置(2010.02.20)
- 真正菌類(2010.01.17)
- 小枝トラップ(2010.01.09)


コメント
黒っぽいシミ でますね~。正体は、タンニンでしょうかね? 現段階の実験は、どこまで含水率を低下させることができるのか(乾燥終点を知る)という点。 その後、簡単なモノを作るという段階に入りたいと思いますが シミ等々の問題回避は、その時点での課題となるでしょう。
実験対象は、直径15センチ程度の丸太の輪切り と考えてくだされば 良いかと思います。
それと、ここでいう材とは、一般流通しているような角材、板材(集成材等)というような高度な加工製品を指しているのではなく 家内制手工業的な民芸品程度への利用材としての価値を目指します。
民芸品を僕が直接 加工して販売するというよりも その一歩手前のモノを供給するというイメージでいてもらえれば嬉しいな。
投稿: うえ | 2007年4月 9日 17:42
アカギに続いてエノキ。どんな結果が出るか楽しみにしています。内地で白い肌の材の代表格、桐は3年程野ざらしで灰汁を抜くんだそうです。そうしないと製材した後で、黒っぽいシミのようなものがしみ出てきて白い肌が台無しになるらしい。エノキは見事白い材に仕上がるか楽しみですね。
今のところ割れはないそうですが、これはアカギの時と同じく丸太を輪切りにした切り方ですか?背割りは入れてないですか?材が余分にあるようだったら、背割りを入れた状態での割れの入り方も実験して比較してみると面白いと思います。また、実際に材として使用する事を考えるなら、板状で反りやねじれがどの程度起こるかなども調べておくと使う時に役立つと思います。
それから、以前の記事で木材の堅さについて書いてありましたが、一般的に、木材の堅さは比重と相関関係があるようです。比重が大きい(重い)ほど硬い。ただし、木材の重さは乾燥具合によって変わってくるので、気乾比重(天然乾燥で含水率が15%程度になった材の比重)で比較します。内地で木材として普通に流通しているものは、本やインターネットで調べればこの気乾比重のデータが出ているんですが、オガサワラの樹はねぇ…。誰も調べてないかも。
投稿: 島の民 | 2007年4月 8日 17:42